みなさんは日常的に『体力』『筋肉』『筋力』という言葉を使っていますが、詳しくこれらの違いを説明できますか?
多くの方が全て意味を同じだと思っているようですが、実は大きな違いがあります。
トレーニング関係の専門書やこの教科書では、次の意味で使用しています。
体力とは?
体力とは、体の運動能力、心肺機能、スタミナおよび筋持久力などのことを総合的に指します。
簡単に言えば、筋肉がついてから筋力がつく、筋力がついたら体力もついてくる、というイメージです。
筋肉と筋力は何が違うの?
筋肉は体を動かすエンジン
筋肉は物理的に骨に付着しているもので、体を動かすためのエンジンです。
筋肉を動かせばその存在を意識することもできますし、目でも確認できます。
『なんだか体型が変わったね!』と誰かに言われたら、
これはトレーニングで筋力がついたという意味ではなく、それは筋肉がついたという証です。
筋力は単純に力である
ところが、筋力というのは物理的に存在しないものであり、目で見ることができません。
トレーニング重量が上がったと感じられたら、それは筋力がついたという証です。
筋力は単純に力のことです。力持ちは筋力のある人を意味します。
ヒント:ジムで多くの人を混乱させているのが、体組成計の数字です。体組成計で測定できるのは、筋肉と脂肪の量であり、筋力は測定できませんのでご注意ください。 体組成計について詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。 ・体組成計について知っておきたいこと【種類と5つの注意点】