腹筋の基本!クランチのやり方と様々なバリエーションを紹介

クランチは腹直筋(シックスパック)を鍛える種目として有名で、バリエーションもたくさんあります。有名な割には殆どの人は間違ったフォームで行っています。

まず、クランチは反動が起こりやすい種目なので、かなりの回数出るようになったら、フォームが間違っていると思ってくださいね。

あと、上体を無理して上まで上げなくて大丈夫です。腹筋は胸郭と骨盤を結ぶ筋肉であるから、腹筋を意識して、胸を骨盤の方向へと寄せるイメージで行ったほうが効果的です。腰への負担も少ないですよ。

ちなみに、姿勢改善や強い体幹を目指す上で、クランチだけでは不十分です。お腹の横(脇腹)も一緒に鍛えると良いです。脇腹は腹筋に比べて面積が2倍も大きいから、本当はコアトレの場合に優先すべき箇所です。

クランチで鍛える筋肉

腹直筋上部の解剖図
(1)腹筋(腹直筋の上部)

クランチ(シットアップ)の場合は、上体を上げるから腹筋の上部がよく鍛えられます。もし、腹筋の下部(下っ腹)を鍛えたければ、レッグレイズがお勧めです。部位が違うから筋肉も違います。

クランチのスタート姿勢

クランチのスタート姿勢
床に仰向けになり、膝を立てて足を広めに開きます。踵をなるべくお尻に近づけ、手を前に伸ばしましょう。

クランチのエンド姿勢

クランチのエンド姿勢
息を吐きながら上体をゆっくりと起こします。(※顎は胸に付けるイメージ)息を吸いながら、上体をゆっくり下げスタートポジションに戻ります

POINT !!!

起き上がる際に、完全に上まで起こす必要はありません!また上体を下げる際も、完全に床まで下げず、肩甲骨が軽く床に触れる程度まで下ろすことを意識しましょう!

Instagram ハッシュタグで検索!

#ヘイキ先生クランチ
#ヘイキ先生腹筋トレ
#ヘイキ先生

タグの使い方はこちら

ヘイキ先生からアドバイス

初心者8回×3セット
中級者15回×3セット
上級者25回×4セット

クランチの起こりやすい間違い

NG : 腕で頭を引っ張った反動で行っている

クランチをやる時は両手を頭の後ろに置くのはオススメしません。

手を頭の後ろに置くことにより背中が真っ直ぐになり腰痛になりやすくなります。

また力が出なくなった時に、手で頭を前方に押して首を引っ張る傾向があり、首の関節を痛めやすくなります。

手の位置は、両手を重ねて前方でクロスするのがオススメ。

クランチのダメな手の位置
手が頭の後ろで引っ張っている
クランチの良い手の位置
胸の前にクロスする
NG : 背骨を真っすぐにして行っている

腰椎への負担が多くなり、腰痛を引き起こす恐れが高まる。

背中を伸ばした間違いのクランチ
背中を丸めた正しいクランチ

みぞおちから下腹部までの縦のラインを縮めるイメージで上体を丸めていきましょう。

背中を丸めることによって背骨への負担が減り、背骨を余計なストレスから守ることができます。

クランチのバリエーションと応用

常に同じ動作を繰り返していくと、体が慣れ、マンネリ化が始まります。なので、クランチの様々なバリエーションもぜひ試してみてください。トレーニングもさらに楽しくなります。

1 . ベンチクランチ 難易度:★☆☆

ベンチクランチの様子
脚をベンチの上に乗せ、お尻をベンチに近づけます。そのままクランチを行いましょう

2. 腹筋台クランチ(別名:シットアップ) 難易度: ★★☆

腹筋台クランチスタート
腹筋台に座り、仰向けになります。両手は前に組みましょう
腹筋台クランチエンド
そのまま背中を丸めたままクランチしましょう(※脚の力に頼りすぎないように注意 )

3 . バランスボールクランチ 難易度: ★☆☆

ボールクランチのスタート姿勢
足を開き、バランスボール上で仰向けになります。
ボールクランチのエンド姿勢
息を吐きながら、ゆっくりと起き上がりましょう。バランスが崩れて転倒しないように注意!

ところで、バランスボールクランチは背骨に優しくて、腰痛予備軍やデスクワークで腰が硬くなった方におすすめです。

クランチは、上まで上がり切らなくて良いのですか?

完全に上まで上がる必要はありません。なぜなら反動を使ってしまう可能性が高いです。

どれだけ上に上げられるかではなく、どれくらい筋肉を収縮させられるかが重要です。また、上まで上がり切っても腹筋が働く範囲を超える為、意味がありません。

猫背の姿勢改善のために腹筋は有効ですか?

もちろんです。腹筋は体幹の重要な筋肉の一つであり、弱いと上半身の重さを支えきれず、腰が丸まってきます。特に背が高くて、細い方が胴が長いから、起こりやすいのです。

ただし、腹筋はオールマイティーではなくて、後ろから背骨を支えている脊柱起立筋の鍛えるべきです。脊柱起立筋を鍛えるには、バックエクステンションという種目がおすすめで、大体のジムでできます。

POINT !!!

猫背は生まれつきの持病ではなくて、体幹が弱い証拠です。改善できますので、一緒に頑張りましょう!